Augmented Shadow Media

Study for Interactive Media for Augmenting in Properties of Shadow as Media Using Kage User Interface
Research 2019

本研究では,実影のメディア的性質を拡張するインタラクティブメディア“Augmented Shadow Media”を提案する.本研究において実影のメディア的性質とは,影絵などが実影の形状や動きなどにより,アニメーションの一種として内包するコンテンツを伝える点を指すこととする.本研究ではこのような影のメディア的性質に着目し,著者らが提案する影ユーザーインタフェース(KUI)を発展させた“Augmented Shadow Media”によって,実影の位置・形状の編集と保存,実影により保存されたアニメーションの再生を行うことを可能とする.Augmented Shadow Mediaでは,実影をインタフェースとして複数のジェスチャー操作を組み合わせることで,実体の3次元移動を可能にし,影の上下左右の移動とスケールの変化によって,実影によるアニメーションの作成を行う.また,影に対する操作により変化した実体の動きを保存することにより,影のアニメーションを保存し再生することが可能となる.本研究により,KUI を発展させ実影を視覚情報メディアとして拡張することで,影を録画された映像ではなく 実影で編集・保存・再生が可能となる.それにより,今後ワヤン・クリなどの伝統的な影絵のデジタルアーカイビング分野への活用が期待される.